「その場が凍り付く異様な雰囲気だった」迫る首相にうつむく知事 “蜜月”の橋本・大田氏、最後の会談の中身 からの続き>

 大田県政で基地問題担当の事務方トップだった又吉辰雄氏(82)の証言は、橋本龍太郎首相と大田昌秀知事がトップ同士で話し合っても、沖縄に基地をとどめようとする日本政府の姿勢が最後まで変わらなかった事実を浮き彫りにした。

 首相と知事の17度にわたる会談は日本の政治史や地方自治の歴史に刻まれる。不可能といわれた普天間飛行場の返還合意を取り付けた橋本首相の熱意を感じざるを得ない。知事もそれに答えようとしたが、「汗を流して」と迫られても受け入れる余地はなく、問題解決につながらなかった。

 大田知事は「まずは普天間の返還」を求め、最終的には在沖米軍基地全体の整理縮小を要求した。政府は...