明るく元気で安定感のあるトークと、知的好奇心をくすぐる話題を取り上げ、2021年4月からは沖縄県内民放ラジオ局3局でレギュラー番組を持っているナガハマヒロキさん。ぐんぐん活躍の場を広げるナガハマさんの原動力に迫りたい。

 

■現在担当している主な番組について聞いてみた

【RBCiラジオ「ナガハマヒロキ 週刊リッスン」毎週土曜10:00~14:00】

2021年4月から「週刊リッスン」が始まると知った時、「おっしゃ!」という気持ちとともに、「今来たか」と思ったというナガハマさん。

「『準備できているかな俺』と思いました。1人で4時間の放送、しかも毎週。でも楽しみの方が大きかったです」

この番組のコンセプトは「聴く週刊誌」。ナガハマさんはパーソナリティーであるとともに編集長という設定で自ら取材に出向く。

放送作家と内容を詰めていく時に、何か一つ大きい枠組みがあった方がやりやすいんじゃないかという話になった。

「企画を決める時に週刊誌を読みながらネタを探していたら、この週刊誌自体をコンセプトにしたら、何でもその箱に入れられるんじゃないかなって」

ナガハマさんがグラビアのモデルも務め、写真は「袋とじ」と称して番組Twitterにて10分間限定で公開している。一切募集していないのに、2週に1回はリスナーからグラビア用の衣装が送られてくる。

2022年1月1日の放送では、自腹で伊勢エビを買ってリスナーに配るという企画を行った。

「予算がないからなんですけど、自腹でやるかって。でもお正月を盛り上げるために、これ自腹でやったらウケるかなという感じです。今月の出費ではなくて人生の出費と考えると安いぞ、と。話題になってくれて嬉しいです。仕事なんだけど、仕事というよりもライフワークです」

 

【ラジオ沖縄「しんちゃんヒロちゃんごきげんラジオ」毎週月曜21:00~21:30】

お笑いコンビ、リップサービスの金城晋也さんとYouTubeで2020年の7月に始めた番組。

「自分たちで定期的に喋る場を作ろうっていう話をしていて、それでYouTubeで『ごきげんラジオ』を始めたら、ラジオ沖縄さんが番組にしましょうって言ってくれました。しかも声をかけてくれたのは18歳の時に担当していた番組のディレクター。『晋也とヒロキがやっているんだったら』とYouTubeを聴いてくれていたんです。また使ってくれたのは嬉しかったですね」

【エフエム沖縄「Connect」毎週金曜18:00~19:50】

昨年、エフエム沖縄から「4月から『Sh@re TIME』の金曜日を担当しませんか」という話が来た時、とても驚いたという。

「エフエム沖縄の夕方の番組は上品な人が担当する場所だと思っているので、僕で良いの?って思いました。いや、嬉しかったですよ。エフエム沖縄さんではこれまで仕事をしたことがなかったですし」

「Sh@re Time」が6月で終了して、7月からは「Connect」が開始した。

「すごくおしゃれな番組で、『自分は六本木にいるんだ』みたいな感じで喋っています。制作側の意図やテイストが比較的しっかり作り込まれた番組です。結局どんなコンセプトの番組であれ、僕が喋ったらどこかに自分らしさがにじみ出てくると思います。だから『Connect』では音楽と情報とスタッフが用意してくれた話題を、自分なりに咀嚼して出すという風なスタンスです」

ナガハマさんのこれまで

学生の頃から人見知りをしなかったというナガハマさん。

「学生の頃には、ヤンキーとも話すし、おとなしい子とも話す。人に自分から声かけることにアレルギーはないです。僕、基本的に性善説なんですよ。みんないい人だと思っている。だから初対面の人に対してもおじけづかないという意味では、ラジオ向きの性格なのかなぁと思います」
 
ラジオを聴き始めたのは中1の頃。ローカル番組や芸人の深夜ラジオなど、いろいろな放送局の番組を聴き、メールも送っていた。

「読まれるかなと思って放送を聞きながら録音して、読まれたところを編集したテープを作った記憶がありますね」

その経験があるから、番組にメールを送るリスナーの気持ちはよくわかるという。

「メールの文面や行間を読んで、こんなリアクションしたら送ってくれたリスナーは嬉しいだろうなっていうのは、やっぱり意識します」

ナガハマさんが喋り手になったきっかけは2005年、18歳の時。高校を卒業したばかりの3月に求人誌を見て、ラジオ沖縄のオーディションを受けたこと。

合格し4月から深夜番組「J-POPベスト10」のパーソナリティーを、大学に通いながら2年半務めた。

「最初はボソボソ喋るのがカッコいいと思っていて声が小さかったですね。年齢的に根拠の無い自信にまみれていたのですが、才能がないことにすぐ気付きました。でも辞めようって思わないで続けて、だんだんカタチになってきた感じです」

就職を考える大学3年、やっぱり好きなことをやろうと思い、喋り手としてやっていく意思を固めた。大学卒業後は東京へ。過去の放送音源を送ったことがきっかけで、東京のレインボータウンFMで1年間番組を担当した。そんな中、東京から沖縄を俯瞰して見たことで、沖縄のラジオ界に魅力を感じるようにもなる。また沖縄で根を張っていこうと決意した。

「沖縄って全国でもラジオを聴く習慣を持つ人が多いんですよ。人との関係性も濃いし、パーソナリティとリスナーの目線が近くて共有できるネタも多い。その中でラジオが出来たら面白いことができるんじゃないかって思いました。それに沖縄のパーソナリティの先輩方が、その肩書きを持って幅広い活躍をしていることにも、背中を押されました」

24歳で帰沖。その秋RBCiラジオで深夜番組「リビドー」を持つようになった。その後、半年ほど仕事が空いた時期もあったが、徐々にリポーターや制作と幅広くラジオの仕事に携わることになる。

「本当はパーソナリティーでやりたいから、最初はちょっとだけ葛藤はあったんですけど、
今考えたら、それは全て糧になっていますね。リポーターも制作も構成もやれるチャンスを頂けました」

■いつも心掛けていること、今後やっていきたいこと

どの番組でも共通して心掛けていることは、パーソナリティーとして、まず自分が楽しみたいということ。理想としているのは、感情が素直に出せるパーソナリティーだという。

「リビングに居るようなテンションで喋るパーソナリティーって良いですよね。なるべくニュートラルな状態を目指したいです」

また、ラジオに時間を費やすことを惜しまない。

「今ってラジオ局のオーディション出身の喋り手が少なくなってきているんですよ。『週刊リッスン』の特集は、丸一日かけて取材したりすることもあるんです。別にやらなくてもいいけど、好きだから勝手にやっているんです。ラジオパーソナリティーと名乗っている以上、ラジオに時間や労力を割いていきたい」

おもしろいものに対して、通り過ぎないで戻って見つけることも大切にしている。

「多分みんな同じように、普段仕事行って買い物行って友達と会って暮らしていて、おもしろい人とかおもしろい現象とすれ違う回数もそんなに変わらないと思うんです。そこをキャッチするかどうか、キープするかみたいなことだと思います」

 

今後やっていきたいことは、メディアミックスだという。

「これまでやってきた喋り手とライターとイベント制作、それぞれの表現をうまく活かして展開していきたい。今『週刊リッスン』で本物の雑誌を作っているんですよ。出来ることを増やして、楽しい仕掛けをどんどんしていきたいです」

また、これまでの繋がりを大事にしているという。

「いろんな繋がりでおもしろい人と巡り合っている感じなんです。それが番組にも活かされています。また去年、同じタイミングで各局のレギュラー番組が始まりました。やっている事は変わらないのですが、これまでの縁が機会を与えてくれたと思います。1回仕事がゼロになった経験があるので、本当にありがたいです。」

ラジオへの情熱、人見知りしない性格、その根底にある性善説、昔からの縁。それらを大切に活かしながら、ラジオをおもしろくしているナガハマさん。これからもその活躍から目が離せない。