沖縄本島中部に拠点がある専門学校が、授業で使う参考書の代金を学生側に支払わせているにもかかわらず、一部は購入せず市販の参考書を無許可でコピーし、プリントを渡していたことが15日、同校への取材で分かった。参考書には「複製を認めない」旨の記載があり、出版社も複製を許可していなかったが、常態化していたという。著作権情報センターなどによると、こうした利用は著作権法違反の疑いがあるという。

参考書(一部)コピーの流れ

 校長は本紙の取材に事実関係を認め「コピー代も含め、『教材費』として代金を集めていた。学生や卒業生へ説明し、参考書の購入など今後の対応を検討したい」と釈明した。

 同校によると学生に対し、授業料や施設維持費の他に、講義で使う参考書代として年に1~2回、1回につき約7万~10万円を支払わせていた。同校が一括して数十冊を購入し、学生に配布するとしていた。

 卒業生などによると、学生らが1年生の時は参考書は配布されたが、2年生になると配布されなかった。卒業生の男性(21)は学校側に抗議した際、校長から「参考書代にはコピー代が含まれている。コピーした方が何度も問題が解ける」などと説明があったという。

 男性が2年時の参考書代の内訳と、実際に受け取った教科書を照らし合わせると、40冊(9万7152円)のうち7割の28冊(6万3292円)の参考書を受け取っていなかった。

 同校は一部の参考書を渡さない代わりに、参考書の画像データをパソコンに保存し、印刷して配布するなどしていた。こうしたコピーは少なくとも10年以上前から行われていたという。

 同校の学生数は2021年度在籍で約150人。(社会部・矢野悠希)