元高校球児らのシニア中心の琉球ブラザーズと、那覇市立泊小学校の野球チーム・泊メッツの交流試合が13日、同校であった。翁長雄志前知事を副知事として支え、泊が地元の浦崎唯昭さん(78)が間を取り持った。最高齢82歳のブラザーズと、小学校2~6年生のメッツとの年の差は70歳ほど。戦中、戦後、そしてコロナ禍。時代は違っても野球への思いは同じ。両チームのナインは世代を超えて白球を追い、プレーを楽しんだ。(社会部・平良孝陽)

試合前、整列し正々堂々とプレーすることを誓う泊メッツと琉球ブラザーズのナイン=13日、那覇市の泊小学校

 小学生のメッツが序盤からリードを広げたが「ナイスプレー」と相手の健闘をたたえた。追うブラザーズも死球のアクシデントに見舞われた際「いいマッサージになったさー」とベテランの心意気を示した。

 メッツはコロナ禍で、グラウンドが使えなくなったり、試合が延期・中止になったりしていた。ようやく野球が再開できた喜びに、6年生の黒木拓斗主将は「やっと試合ができてうれしい」と笑顔。母親の綾乃さん(44)は「チームは仲間と過ごす、子どもたちのよりどころですね」と試合を見守った。

 同校周辺は沖縄戦当時、シュガーローフの戦いなど、激しい地上戦があった。戦後は米軍に占拠された時期もあり、浦崎さんは地元である同校に通えなかったという。快晴の野球日和だったこの日、浦崎さんは「野球が子どもたちの人生にプラスの目標をつくり、私たちも健康の維持につながる」と目を細めた。