沖縄タイムス社(武富和彦社長)は24日、県や市町村の保有する写真や文書などのデジタルアーカイブ事業を手掛ける情報サービス業、Nansei(ナンセイ・那覇市、砂川哲男代表)の全株式を取得し、完全子会社化する契約を同社と結んだ。ナンセイの持つデジタルアーカイブ技術を活用して沖縄タイムス社が所有する古写真などアナログコンテンツのデジタル化を進め、新たな収益源を確保する。沖縄タイムス社が外部企業をM&Aにより承継するのは今回が初めて。

株式譲渡契約の調印式に臨んだ沖縄タイムス社の武富和彦社長(左)とナンセイの砂川哲男社長=24日午前、那覇市・沖縄タイムス社

 同日、那覇市のタイムスビルで株式譲渡契約書の調印式が開かれ、武富社長は「記事や写真コンテンツのデジタル化が課題で、保存・活用を模索してきた。互いに手を取り合い沖縄の文化を保存継承したい」と抱負を述べた。砂川代表は「アナログからデジタルへと事業をシフトし、これから第3ステージへ入る。DXの推進や報道アーカイブの構築などナンセイの力を融合させてほしい」と期待した。

 28日の臨時株主総会を経て正式に子会社化する。代表には沖縄タイムス社の瑞慶山秀彦専務が就任。砂川代表は取締役となり、4月1日から新体制が始動する。

 ナンセイは1982年に南西マイクロとして創業。新聞や公文書などを記録するマイクロフィルム事業を手掛けていたが、デジタル化の進展により事業転換。2006年、現社名に変更した。M&Aは琉球銀行と県事業承継・引継ぎ支援センターが仲介した。