沖縄県与那国町は24日、在来の与那国馬の保存を目的に公益財団法人馬事文化財団(東京)から飼育者に支給される助成金約130万円を着服したとして、60代の男性職員を懲戒免職にしたと発表した。受け皿となる「与那国馬保存会」の事務局が産業振興課内にあり、同職員が兼務していた。

与那国町

 着服したのは2019、20年度分。発覚を防ぐため、過去の金融機関の振り込み依頼受け付け印と飼育者の支払い受領印をコピーして偽造した実績報告書を財団に提出、支給したように見せかけていた。

 町によると、助成金は保存会事務局を通して年度末に支給される。与那国馬は約100頭が飼育されているという。同職員は定年直後の21年4月に再雇用された。それまで約5年間、事務局を1人で担っていたという。同年12月、飼育者から2年間支給がないと相談があり、着服が発覚した。

 同職員は町の調査に着服を認め、全額を返済した。町は財団と協議の上、刑事告訴を検討する考え。上司の課長も監督責任を問い、減給1カ月(10分の1)とした。糸数健一町長は「町民の信頼を大きく裏切り、心からおわび申し上げる」との談話を発表した。