1958年、アメリカである夫婦が突然逮捕される。なんと2人の罪は肌の色が互いに違うということだけ。

「ラビング 愛という名前のふたり」

 2人に出された釈放の条件は、追放か離婚。たった60年前の信じられない実話だ。

 2人は泣く泣く故郷を離れ、慣れぬ土地で暮らし始めるが、妻のミルドレッドは豊かな自然の中で子供たちを育てたいと願い、ロバート・ケネディ司法長官に手紙を書く。「愛する夫と子供たちと、ただただ一緒に故郷で暮らしたいだけなのです」と。

 理不尽としか言いようのない過酷な環境下で、2人が怒らず腐らず、静かに穏やかに、一瞬一瞬を大切に過ごすその様は、私たちに本当に大切なものは何かを思い出させてくれる。2人のまっすぐな愛が周りを動かし始めるのも必然だ。ぜひ2人に会いに来てください。(スターシアターズ・榮慶子)

◇4月15日からシネマパレットで上映予定