沖縄市の沖縄こどもの国で、新種の寄生バチの幼虫が集団で固まって作った星形の繭が見つかった。25日に市役所で開かれた定例記者会見で、沖縄市立郷土博物館が発表した。県内の小学生らが参加した生き物を調査するボランティア活動で参加者らが見つけ、研究者によって「ホシガタハラボソコマユバチ」と命名された。

ホシガタハラボソコマユバチの繭の塊(沖縄市立郷土博物館提供)

ホシガタハラボソコマユバチの雄の成虫

ホシガタハラボソコマユバチの繭の塊(沖縄市立郷土博物館提供) ホシガタハラボソコマユバチの雄の成虫

 同館によると「星形の繭を作る種類は世界的にも少ない。日本では初めて見つかった」という。同じハチの繭は他に沖縄市内や本部半島、奄美大島などで確認されている。同館を含め大阪市立自然史博物館外来研究員の藤江隼平さんを中心に神戸大学、九州大学が共同で研究。2021年10月に国際専門誌で発表した。

 ハチの体長は約3~4ミリ。雌はスズメガ類の幼虫に多い場合で200個程度の卵を産み付ける。ハチの幼虫は体内で成熟後、一斉に体外へ出て、枝葉につるした約1メートルの糸の下で放射状に並び、コンペイトーのような形で固まる。

 沖縄こどもの国では、19年3月に見つかり、沖縄市立郷土博物館の学芸員・刀禰浩一さんが幼虫が繭の塊になるまでの様子を撮影して記録。繭が作られる過程の解明につながった。記録動画はユーチューブで公開されている。(中部報道部・屋宜菜々子)