沖縄県は29日、新たに10歳未満~90歳以上の男女984人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週の火曜日より658人多く、約3倍となった。7日連続で先週の同じ曜日を上回り、県の糸数公医療技監は「今週にも1日の新規感染者が千人を超えることも考えられる」と再拡大を懸念した。
オミクロン株の派生型「BA・2」は新たに14人が確認された。10~23日に感染した48人の検体を採取して判明。陽性率は最も高い29・2%となった。
糸数技監は新規陽性者の急増について、先週火曜日の前日が祝日で、医療機関の休診が多かったことが理由とし「20代の感染者が多い。3連休や春休みで飲食や友達同士の接触が増えた」と説明。「BA・2」陽性率の増加も影響しているとした。
28日までの人口10万人当たりの感染者数は345・02人で全国最悪が続いている。新規984人は10代188人が最も多く、次いで20代185人など。感染経路が分かっているのは421人で家庭内254人、友人・知人94人など。
米軍関係はキャンプ・キンザーやキャンプ・フォスターで計3人が感染した。
(社会部・玉城日向子)