[胃心地いいね](670)六屯 北谷町浜川183の1

ヴィーガン仕様で人気メニューの「チーズチキンオーバーライス」

レトロな雰囲気が楽しめる店内には、直樹さんが集めた多くのレコードも並ぶ

ヴィーガン仕様で人気メニューの「チーズチキンオーバーライス」 レトロな雰囲気が楽しめる店内には、直樹さんが集めた多くのレコードも並ぶ

 「この食感と味わい、肉ですか?」「いえいえ、大豆ミートです」。見た目も味付けも肉を使った料理と間違えてしまうメニューが並ぶ北谷町のヴィーガン(完全菜食)専門店「六屯(ロットン)」。県産食材にこだわりながら動物性食品を使わない新しい「食」のスタイルが北谷を中心に広がり、地元では老若男女の人気を集めている。

 店は大阪府出身の小坂直樹さん(35)と那覇市出身で妻の弓絵さん(35)が、ヴィーガンにこだわった飲食を提供しようと2021年3月にオープン。店名のロットンは、バンドマンだった直樹さんが大ファンの英国出身パンクバンド「セックス・ピストルズ」のボーカル、ジョニー・ロットンにちなんで名付けた。

 メニューにはランチプレートやタコライス、ハンバーガーにパフェ、ケーキなどが名を連ねる。全てが手作りのヴィーガン料理で、動物性食品の代替品に大豆ミートやひよこ豆などを使用している。

 中でも、店の看板メニューの一つ「チーズチキンオーバーライス」(950円)は不動の人気を誇る。

 チキンの代わりにクミンやバジルなど数種類のスパイスで味付けされた大豆ミートが主役だ。季節の県産野菜を使った副菜に加え、乳製品のチーズは豆乳を代用しておいしさや見た目を表現。丁寧な下処理で大豆ミート特有のえぐみや癖はなく、ジューシーで肉料理好きにも食べ応えある一品だ。

 車と自転車で日本一周を達成した異色の経歴を持つ直樹さん。ゴールの地に選んだ沖縄で、新しい食文化を生み出そうとヴィーガン料理への挑戦を決意した。

 店を構える以前は夫婦二人三脚で県内各地を巡るフードカーによる移動販売を展開。ヴィーガン仕様のチキンオーバーライスやコロッケが好評で、現在も当時の客が足を運ぶなど根強く支持されている。

 県内でも裾野が広がっているヴィーガン料理について直樹さんは「ヴィーガンが日常になってほしい」と語る。次なる目標は「ヴィーガン=ロットンというブランドを構築させたい。この店に集うことで誰もが何かにチャレンジできるツールの場になってほしい」と力を込めた。(中部報道部・砂川孫優)

 【お店データ】営業時間は午前6時~午後3時。水・木曜定休。駐車場が少ないので乗り合いでの来店がお勧め。電話080(4692)8989