在沖米陸軍が3月31日に那覇港湾施設(那覇軍港)で基地警備訓練中、基地フェンスの外で写真撮影していた琉球新報社の写真記者に、兵士1人が銃口を向ける場面があったと同社が報じた件で、米側は1日、「武器は記者を指していない」と報道内容を否定した。沖縄防衛局の照会に答えた。

那覇軍港でデモ隊の鎮圧とみられる訓練をする米兵ら=2月8日午後(伊禮健撮影)

暗視ゴーグルをヘルメットに装着し、小銃を手に暗闇の中を移動する米兵=2月10日午後7時52分、那覇軍港(下地広也撮影)

那覇軍港でデモ隊の鎮圧とみられる訓練をする米兵ら=2月8日午後(伊禮健撮影) 暗視ゴーグルをヘルメットに装着し、小銃を手に暗闇の中を移動する米兵=2月10日午後7時52分、那覇軍港(下地広也撮影)

 防衛局によると、米側は望遠レンズで撮影した同記者と兵士は「250メートル離れていた」と説明。「銃を持ち体を左右に回転させる標準的な警備をしていた」とした。「写真で、当該兵士は照準器をのぞいていない。つまり、狙っているわけではなく、訓練で警備するべきエリアを確認していた」とした。弾薬は入っていなかったという。

 さらに「250メートル先からズームレンズで撮った者からすれば、武器がその方向を指していたように見えたかもしれない」と推察。「武器は記者を指していない。記者に武器が向けられていた場合、武器の側面が見えることはない」とした。

 記事で、兵士が記者と目線を合わせたとしていることには「250メートルの距離では不可能。兵士と記者の間にいた米側の人員ですら、携帯電話カメラのズーム機能を使わなくては記者が視認できなかった」とした。

 松野博一官房長官は1日の記者会見で、「米軍の訓練に当たっては地元への影響が最小限となるよう、引き続き米軍と連携し、適切に対応する」と述べた。