西原町に住むダウン症の小波津有希さん(26)が指にペンキを付けて描いた作品が、那覇市の波上宮社務所入り口に飾られている。赤、黄、白などのペンキを使い、緑に塗ったキャンバスの上から、心の思うままに模様を描いた。母親の智恵美さん(63)は「この絵画を多くの人に見てほしい」と願っている。

奉納した絵の前で笑顔を浮かべる(右から)小波津智恵美さん、宮司の渡慶次馨さん、比屋根百合子さん=6日、那覇市の波上宮

 有希さんが絵を描くようになったのは6歳ごろ。これまで墨や絵の具、ペンキなどさまざまな画材に挑戦してきたといい、智恵美さんは「何千枚と描いてきたのでは」と話す。

 昨年5月、フランス出身で元外交官の画家マークエステル・スキャルシャフィキさんに個展で会い、マークエステルさんが波上宮に絵を納めているのを知って、奉納を決めたという。有希さんが神社に絵を納めるのは2作目で、これまでに宜野湾市の普天満宮へも奉納した。

 作品を受け取った波上宮の渡慶次馨宮司(69)は、有希さんの絵について「マークエステルさんの絵と筆遣いが似ていると感じた」と第一印象を振り返る。「感性に訴えるパワーのある作品です」と話していた。

(社会部・棚橋咲月)