中城湾のサンゴ礁は40年前と比べ、ストレスに強い種類に置き換わっている-。琉球大学は8日、理学部海洋自然科学科のジェームズ・ライマー准教授らの研究チームが、こんな傾向を解明したと発表した。ライマー准教授は背景に、温暖化や港湾開発による水質悪化などの影響があると指摘し、保護を訴えている。研究結果は3月23日、国際的な科学誌「エコロジー・アンド・エボリューション」に掲載された。

中城湾内にあるハマサンゴ類の群体。水質の悪化など外的な影響に強いとされている(提供)

 ライマー准教授らは1975~76年に中城湾で調査した先行研究を基に、2018年の同一地点のサンゴ礁を調べた。70年代は枝状ミドリイシ類が約3割を占めたが、2018年は1割未満に。水温の変化や白化現象、台風などに強いハマサンゴ類に置き換わったという。

 サンゴ礁の分布エリアも、70年代は水深5メートル未満の浅瀬から8メートル以上の深場に広がっていたが、2018年はその間の5~8メートル内に多く分布している。大型の港があるシンガポールや香港などで見られる「サンゴ礁の圧縮」と呼ばれる現象で、水質が悪化した場所で起きる。

 こうした傾向は開発が進む泡瀬周辺で顕著で、ライマー准教授は「温暖化や人為的な活動によるストレスで、サンゴ礁の生態系が変わってきた」と指摘。陸から離れた場所では生態系が回復しつつあるともいい「近年はオニヒトデの発生も減少しつつあり、保護の取り組みに一定の効果はある」と述べた。

(社会部・平良孝陽)