性暴力に抗議するため、東京などで初めて開かれてから11日で3年となるフラワーデモ。公式サイトによると、47都道府県に運営組織ができ、呼びかけ人の一人で作家の北原みのりさん(51)は「語りたいことがあるという人たちが後を絶たない中で、やめる選択肢はなかった」と実感を込める。沖縄での初開催は2019年8月で今月11日も午後7時から、那覇市の県民広場で開かれる。

2019年3月の性被害を巡る一審の無罪判決と経過

 デモの契機となったのは、19年3月に全国で4件相次いだ性被害を巡る一審の無罪判決。当時10代の実娘を長年にわたり性的に虐待した父親が無罪となるなど、抵抗困難な被害者心理を顧みない判決として怒りの声が渦巻いた。

 4件のうち静岡地裁浜松支部の事件については検察側が控訴しなかったが、他3件は二審で逆転有罪となり、いずれも実刑判決が確定した。

 一方、その後も性被害事件での無罪判決が横浜地裁川崎支部や大津地裁で出た。公訴時効は強制わいせつ罪が7年、強制性交等罪(旧強姦(ごうかん)罪)が10年で、長年続いた性的虐待の多くが起訴に至らない時効の壁も浮かび上がった。

 北原さんは「今年は性犯罪被害者の『悲願』実現に向けた大事な1年になる」と強調。性交同意年齢(13歳)の引き上げや性犯罪の時効撤廃、同意のない性交の犯罪化など、刑法の改正を求めて運動を続けている。