ロシアの侵攻が続くウクライナから日本に避難してきたメドヴィドワ・ディアナさん(30)が10日夕、沖縄に到着した。ディアナさんのおじで、沖縄科学技術大学院大学(OIST)で働くメドヴィドフ・マイコラさん(47)とその家族が那覇空港で出迎え、無事を喜んだ。ウクライナ避難民の県内での受け入れは初めて。(社会部・當銘悠)

ウクライナから避難してきたメドヴィドワ・ディアナさん(右)と再会し、抱き合うおじのメドヴィドフ・マイコラさん(左)ら=10日、那覇空港(伊禮健撮影)

 ディアナさんは、ウクライナ東部のルガンスク地方にあるクリャシフカ村に住んでいた。村はウクライナ軍が駐留していないため激しい戦闘はなかったが、ロシア軍に占領されて多くの人が職を失った。

 付近では砲撃の音が響き、不安な日々が続く中、ディアナさんは国外に住む唯一の親戚、マイコラさんを頼って沖縄へ避難することを決意。

 ロシア軍や親ロシア派勢力に占拠され、ポーランドへの移動が困難だったため、3月27日に故郷を出てロシア・モスクワの日本大使館に向かい、ビザを取得したという。

 モスクワからカタールを経て、今月5日に成田空港へ到着。新型コロナウイルスの水際対策による3日間の隔離措置を経て、おじのいる沖縄にようやくたどり着いた。

 故郷を離れて14日。「沖縄に来られて本当にうれしい」と安堵(あんど)した。

 一方、子どもが生まれたばかりの弟や、自らの土地に残ることを決めた高齢の母親がウクライナにおり、安否が気がかりだ。

 ディアナさんは「早く戦争が終わって平穏な日常が戻ってほしい」と願った。