「たどり着けるかとても心配だった。ここに来られてとてもうれしい」。ウクライナから避難してきたメドヴィドワ・ディアナさん(30)は10日、那覇空港で到着を待ちわびていたおじのメドヴィドフ・マイコラさん(47)と抱き合い、ほっとした表情を見せた。支援する県はディアナさんに県営住宅を提供し、生活物資の支援については本人への聞き取りを踏まえ、企業などへ提供を呼びかける方針だ。(社会部・當銘悠)

伯父のメドヴィドフ・マイコラさん(右)らと再会し、笑顔を見せるメドヴィドワ・ディアナさん(左)=10日、那覇空港(伊禮健撮影)

ウクライナからの避難民への県の主な支援

伯父のメドヴィドフ・マイコラさん(右)らと再会し、笑顔を見せるメドヴィドワ・ディアナさん(左)=10日、那覇空港(伊禮健撮影) ウクライナからの避難民への県の主な支援

 ウクライナ東部の故郷を離れて14日間。10日午後4時半過ぎにディアナさんが到着すると、マイコラさんは「沖縄へようこそ。よく来てくれた」と歓迎した。「安全な場所に到着することができて本当にうれしい」と頬を緩め、再会を喜んだ。

 ディアナさんは「祖国に残る弟や母、仲間が心配だ。世界の平和を願っている」と胸を痛めている。しばらくはおじの自宅で生活し、その後に県営住宅へ入居する予定という。

 いつ戦争が終わるのか、いつまで故郷が占領されるのか分からない。「できることなら沖縄でずっと過ごしたい。言葉も勉強して必ず働きたい。ここで役に立てればと思う」と話した。

 避難に協力したNPO法人「数学・科学技術推進協会MathMathGood」の佐々木陽悠(はるゆき)理事長は「法人の理念に基づいて、人助けできて良かった。ディアナさんが安定した生活ができるようサポートしていきたい」と話した。

 県によると、ほかにもウクライナから県内へ避難を希望する人が複数人いる。

 県は支援策として県営住宅の提供のほか、県内小売店へ食料・衣類などの提供依頼、多言語による生活相談などを予定している。