県は11日、新たに10歳未満から90代の577人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。先週月曜日の508人に比べて69人増え、20日連続で前週の同じ曜日を上回った。本島のコロナ病床使用率は52・1%まで上昇し、県は同地域の医療フェーズを4から5に引き上げた。県全体の病床使用率も45・0%と急速に悪化している。50%を超えると「感染まん延期」に相当する。
本島は医療フェーズの引き上げに伴い、コロナ用に確保する病床数を371床から512床に増やした。
県は11日夜から、搬送先が決まらない患者を一時的に受け入れる入院待機ステーション1カ所を那覇市内に再稼働させた。50床を確保し、医療提供体制を強化する。同施設ができるのは2月末以来。
新規クラスター(感染者集団)は那覇市内で8件。うち7件が保育施設、1件は学校で、6~17人の感染が確認された。発生は1月上旬~3月上旬。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は11日時点で576・1人。10日時点では571・5人で、2位の東京の382・8人を大きく引き離して都道府県別で最多が続いている。
米軍基地内の新規感染者数は20人だった。(社会部・鈴木実)