環境省は5日、2021年度に実施した絶滅危惧種ジュゴンの生息調査で、沖縄県の西表島や伊良部島など先島諸島の六つの海域で食み跡が見つかったと発表した。このうち、池間島では初めて見つかった。環境省の担当者は「本島周辺で確認されているジュゴンとは、別の個体の可能性がある」と指摘した。一方、新基地建設が進む名護市など、県北部では確認できなかった。

2021年度の調査で初めて食み跡が確認された池間島の海域(環境省提供)

ジュゴンの食み跡が確認された地点(2021年度)

2021年度の調査で初めて食み跡が確認された池間島の海域(環境省提供) ジュゴンの食み跡が確認された地点(2021年度)

 調査は21年9月から22年2月、名護市など本島北部3カ所に加え、先島諸島周辺の計13海域で実施。

 ドローンで上空を調べた後に潜水調査し、西表島の船浮湾・白浜、黒島北部、伊良部島佐和田、来間島東部、池間島東部で食み跡が見つかった。

 先島諸島では多数の目撃情報があることから、同省は19年度から生息確認の対象エリアを広げて重点的に調べている。20年度の前回調査では、26カ所から食み跡が確認された。

 名護市辺野古沖など本島周辺では、死んだ1頭を含む3頭のジュゴンが確認されており、同省の担当者は「個体の移動もしくは、別の個体の可能性も考えられる」と述べた。