名護の市街地で樹齢300年を誇る「名護のひんぷんガジュマル」。高さ19メートル、枝張りの直径最大で30メートル。堂々としたたたずまいは町のシンボルとして人々に親しまれ、移りゆく名護の姿を見守ってきた。復帰30年目の2002年には台風で傾き、倒木の危機にさらされたことも。やがて枝葉を支える鉄骨のやぐらが整えられ、樹勢は回復したが、かつて活気にあふれた周囲の町はにぎわいを取り戻せずにいる。ひんぷんガジュマルにこそ活性化の原点があると提起する人もいる。(北部報道部・粟国雄一郎)=毎週日曜日掲載

 現在の東江、城、大東に当たるひんぷんガジュマルの周辺は、明治の初めから北部の中心街として発展し、役所や税務署、銀行、商店、旅館などが軒を連ねて活況を呈した。かつては国道58号もこの地域を通っていて、名実ともに名護の玄関口だった。

 近くに住む...