糸満市伊敷のガマでこのほど「山冂」と書かれたくしが見つかった。沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表は「このガマに避難していた女性が使っていたものではないか」と推測し「くしの持ち主の遺族のDNAと、ガマで見つかった遺骨のDNA鑑定をすれば身元が分かり、遺骨が遺族の元に戻れるかもしれない」と、持ち主の遺族を捜している。

「山〓」という文字が刻まれているくし=16日、糸満市伊敷

 くしは、具志堅さんらが3月末に発見した。具志堅さんは「『山冂』は屋号ではないか。心当たりのある方がいたら、沖縄戦で亡くなった親族がいるのか聞きたい。もしいれば、DNA鑑定しませんかと呼びかけたい」と話した。

 同じガマでは子どもや女性とみられる遺骨や8~9歳ごろとみられる歯を含む複数の歯のほか、かんざし、歯ブラシなどが見つかっている。日本兵の軍服のボタンもあった。(社会部・當銘悠)