沖縄県名護市東江の道路脇の花壇で約20種の花が咲いている。花壇があるのは、もともと草が生い茂り「ポイ捨て」や「立ちション」が後を絶たなかった川沿いの道路脇にある嘉数幸雄さん(84)=同市東江=の自宅前。花を植えてきれいにすることが防止策になると思い、嘉数さんが許可を得て約半年かけて整備した。今ではポイ捨てはなくなり、通行人が花を眺めて楽しむこともある。嘉数さんは「作戦成功」と笑う。

花の手入れを毎日欠かさないという嘉数さん。ポイ捨てがなくなり「作戦成功」と笑う=6日、名護市東江

 昨年5月、嘉数さんは「人の目を引く場所になれば、ごみを捨てたり、立ちションをしたりする人はいなくなるだろう」と、雑草の除去や花壇の整備を開始。9月ごろから花の咲く植物を植え始めた。

 もともと植物が好きだったわけではないというが「やっているうちに楽しくなった」。今では花壇の土いじりが毎日の日課になった。ブーゲンビリアにハイビスカス、ハナキリン、サザンカ、アマリリスなど、約20種が花を咲かせている。

 花壇の横には椅子とテーブルも設置した。花を見ながら弁当を食べる人もおり、嘉数さんは「きれいに咲いて、雰囲気も明るくなった。そんな場所にごみを捨てる人はやっぱりいないよ。ポイ捨て対策にはお薦めの作戦だね」とにっこりした。(北部報道部・西倉悟朗)