沖縄本島内で昨年10月、女性に性的暴行を加えようとしてけがを負わせた事件で、那覇地検に強制性交等致傷罪で起訴された米海兵隊上等兵の被告(22)が、面識のない成人女性を狙い犯行に及んでいたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。

(資料写真)パトカー

 事件は夜間に発生。周辺には、大型商業施設や住宅が立ち並ぶ。2016年にうるま市で起きた元海兵隊員の軍属による暴行殺人事件をきっかけに、政府が始めた「沖縄・地域安全パトロール隊」の青色回転灯パトロール車が頻繁に行き来する場所でもある。

 県警によると、現場周辺の住民から「助けを求める女性の声が聞こえる」との110番通報で発覚した。警察が駆け付けた時には、被告は逃走していた。女性は「男に暴行された」と話していたという。

 県警は周辺の防犯カメラの映像を解析し、米軍捜査機関と協力して被告を特定。複数回にわたって任意聴取を進め、昨年12月3日に強制わいせつ致傷容疑の疑いで書類送検した。

 那覇地検は昨年12月23日、強制性交等致傷の罪で起訴。関係者によると、被告の身柄は当初、米軍側が拘束した。日米地位協定に基づいて起訴後に日本側へ引き渡され、現在は勾留されている。

 起訴状によると、被告は昨年10月、女性に暴行を加えて強制的に性交しようとしけがを負わせた。那覇地裁は裁判員裁判の初公判の期日を5月23日に指定している。

 県警は、これまで事件を公表しなかった理由について「被害女性のプライバシーに配慮したため」と説明。起訴を受け、政府は米側に遺憾の意を伝え、綱紀粛正と再発防止の徹底を申し入れた。