県警が15日に送検した40代の男を那覇地検がいったん釈放し、同じ容疑で緊急逮捕していたことが分かった。弁護人を務める大井琢弁護士が21日、記者会見して明らかにした。理由が示されないまま「違法な逮捕・身体拘束を受けた」として、地検と那覇地裁、県警に対して公開質問状を送付した。

(資料写真)沖縄県警察本部

 県警は同日、本紙の取材に「逮捕状請求書に記載箇所のミスがあった」とし、「これまで以上にミスがないように指導教養を徹底する」と回答。一方、那覇地検と那覇地裁は「お答えは差し控える」とした。

 大井弁護士によると、男は別の容疑者と共謀し窃盗事件に関与したとして組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の疑いが持たれたが、否認している。

 逮捕されたのは13日で、15日午前に那覇地検へ送致されたが、男は午後4時過ぎに勾留先から地検に再び呼ばれ、「逮捕手続きに不備があったため、この場で釈放した上で緊急逮捕します」と告げられたという。

 質問状は(1)当初の逮捕手続きの違法性(2)釈放までの身体拘束の法的根拠(3)「緊急でやむを得ない状況」という緊急逮捕の要件を満たしているか-を具体的に明らかにするよう求めている。

 大井弁護士は「身体拘束という重大な人権侵害をするわけだから、ミスがあったのなら事実と責任の所在を明らかにし二度と起きないようにしてほしい」と述べた。