沖縄の警察官は1972年の日本復帰前、拳銃を持っておらず、凶悪事件にも警棒だけで対処していた。携行が始まったのは復帰後の76年6月。県民の関心は高く「危なくて仕方ない」「命を守るためだ」と賛否両論が渦巻いた。

 県警察史には「終戦直後は被占領住民に武器を所持させることはなかった」「米軍当局にけん銃携帯について要請した」との記述がある。携行には米軍の許可が必要だったようだ。

 戦後の沖縄民警察部は、米軍から支給された自動式コルト45口径の短銃やカービン銃を持っていたが、盗難や暴発が続発。数年で廃止され、銃を持てない状況が復帰まで続いた。

 なぜ携行が再開されなかったのか。銃を持つかどうかも、沖縄を統治していた米軍の裁量次第だったのか―。警察史を編さんした識者や複数の警察OBなどに取材したが、詳しい理由は分からなかった。...