【与那国】与那国島で2年間を過ごした古賀穂乃日(ほのか)さん(9)と彩和日(さわか)さん(7)姉妹がこのほど、両親の仕事の転勤で島を後にした。出発前の与那国空港では同級生らがはなむけの獅子舞を披露。「与那国島のことを忘れてほしくない。引っ越し先の埼玉でも頑張って」と別れを惜しんだ。

旅立つ姉妹を前にはなむけの獅子舞を披露する友人の子どもたち(右)=与那国町

 島の伝統芸能の獅子頭は節祭など祝いの場で演舞される。姉妹の旅立ちに合わせて、友人の真謝海里さんら8人が自前の太鼓と笛、手作りの獅子頭を準備。獅子頭の化粧直しも施した。

 見送りの人でいっぱいの与那国空港ターミナル前。笛が鳴り、掛け声とともに太鼓とドラが鳴る。音に誘われて獅子が登場すると歓声が上がった。獅子が口を開け、舞いながら厄よけに古賀姉妹の頭を優しくかんだ。

 演舞を終えた8人は「行ってしまうのはさみしい」「緊張したけど喜んでくれて良かった」「『ありがとう』と声をかけられた」-など、思い思いに振り返った。

 見送りの太鼓の音は送迎デッキでも続き、穂乃日さんと彩和日さんは「飛行機に乗り込むまで太鼓が聞こえていてすごくうれしかった。獅子に頭をかんでもらえたこともとてもうれしかった」と機内から携帯電話を通じてメッセージを送り、窓から笑顔で手を振った。(田頭瑠都通信員)