沖縄県名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局が護岸の建設に着手してから5年となった25日、米軍キャンプ・シュワブゲート前や大浦湾の海上で、市民らが抗議の声を上げた。海上には約70人が参加し、昨年12月以来、約4カ月半ぶりの大規模な抗議行動となった。

カヌーに乗って新基地建設に抗議する市民(手前)と対峙(たいじ)する海上保安官ら=25日午前11時ごろ、名護市辺野古沿岸(名護大輝撮影)

 海上で市民らは「K9」護岸付近の臨時制限区域内に設置されたフロートの前に集まり、新基地建設に反対するプラカードや横断幕を掲げた。「海を壊すな」「民意を守れ」とシュプレヒコールを繰り返した。その後、市民らの乗ったカヌーはフロートを乗り越えて抗議行動を展開。海上保安官らがボートから海に飛び込んで取り押さえた。市民らはその後、解放された。

 海上行動を主催したヘリ基地反対協議会は声明を発表し「平和な暮らしを守り、かけがえのない辺野古・大浦湾を未来へ残すため、私たちは闘い続ける。民主主義と地方自治を否定し、重大な自然破壊である新基地建設は即刻中止せよ」と訴えた。

 シュワブのゲート前では、市民ら約20人が座り込んで抗議した。県警は市民らを排除し、土砂や資材を運搬する車両が続々と基地内に入った。

 海上では埋め立て用の土砂を運搬船から台船に積み替える作業が、抗議行動中も続いた。(北部報道部・西倉悟朗)