敗戦後のシベリア抑留を経験した詩人、石原吉郎に「ペシミストの勇気について」というエッセーがある。 囚人は寒さと飢え、ソ連兵の暴力に襲われ、互いを蹴落とさなければ生き残れない。そんな極限状態にあって、加害者になることを拒否した人物がいた。鹿野武一という。

キャンプ・シュワブゲート前で護岸工事着工に抗議の声を上げる市民=25日午後2時51分、名護市辺野古(下地広也撮影)
[記者の視点]嘆かず依存せず黙々と 国の不条理に向き合う
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