Tokyo沖縄めし(3)沖縄料理「島どうふ」 東京都中央区銀座

 

沖縄タイムス東京支社の目と鼻の先にある。店先の立て看板、沖縄県直送新鮮野菜と島豆腐創作料理の文字が興味をそそる。

 
 

店に入ると、右手に島豆腐やゆし豆腐のパックやゴーヤー、もずく、沖縄そばの陳列が目をひく。

幻の山菜とも言われるみやこぜんまいやオオタニワタリ、雲南百薬と沖縄でもなかなかお目にかかれない珍野菜も。これだけでも島野菜へのこだわりがみえてくる。島豆腐や野菜を買う目的に立ち寄るお客さんも多いようだ。

店は2015年6月にオープンした。もともと那覇市寄宮に「翁屋」という八百屋があり、今の社長の両親がデパートなどで野菜や豆腐を売り始めるようになったのが30年ほど前。銀座わしたショップへも販路を広げた。

野菜を売るだけでなく、その素材を使った沖縄料理を提供することで沖縄の産物をPRしたいと思い、開業。店名の由来は島豆腐を県外で売り始めたことからきているという。

ジューシーな肉汁

 

カウンターに座って、まずは当然のオリオンビール生。細かな泡立ち、ビールの注ぎ方にも気配りを感じてしまう。店内の大きな黒板にはその日のおすすめメニューが並ぶ。

 

その中からピーマンの塩こぶ和えとアグーのフランクを注文した。

 

ピーマンのすこしの苦みと塩こぶの塩味のバランス、シャキシャキ歯ごたえがいい。シンプルだけど、いやシンプルだからこその味わいなのだ。

 

そして、ドーーンとアグーのフランク。長さは20センチ余りあるだろうか。マスタードをつけてガブリ。うーーん、ジューシーな肉汁が口に広がる。

 

しばらくして、フーチバー(よもぎ)の白和えを注文した。フーチバーだけでなく季節によってンジャナバー(にがな)も出す。

 

白和えは、本土の木綿豆腐ではなんだか物足りない。やっぱり、塩味の効いた、固めの島豆腐に限るなぁ。島野菜、島豆腐には島酒・泡盛だね。白和えには残波の白だよ。

沖縄野菜への思い

 

マネジャーの小堺和徳さん(写真右)は那覇市繁多川の出身だ。旅行会社から転職し、わしたショップ内のフードコーナーを任された。銀座から沖縄野菜を発信し続けたからこそ、ゴーヤーやニンジンしりしりーの名が全国的に知られるようになったとの思いがある。

料理を担当する横山祐介さん(左)は、家庭料理の味を大切にしているという。県産野菜のよさを引き出すように心がけているという。

ご覧のように店内カウンターの壁には泡盛の一升瓶がずらり。現在、170くらいの銘柄があるという。なかには数十年の古酒も。

この日は、特別に店に並ぶ野菜の中からみやこぜんまいとオオタニワタリの天ぷらを作ってもらった。

 
 

この2種類の野菜は東京ではほとんど見かけない。みやこぜんまいは山菜特有のえぐみがなく歯ごたえがあり、オオタニワタリは肉厚だ。薬膳料理にも使われる健康野菜。体中の悪い成分がデトックスされそうだ。

きっと、あしたは寝覚めがいいぞ。ごちそうさまでした。

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ランチはソーキそば定食など提供しており、近くの会社員らでにぎわう。

 

〈メモ〉
沖縄料理「島どうふ」
〒104-0061 東京都中央区銀座7-15-8
Tel 03-6264-3865
営業は月~金
ランチ    11:30~14:00 L.O
ディナー 17:30~22:30 L.O

東京都を中心に首都圏の沖縄料理店はおよそ600店あると言われる。チャンプルーや揚げ物、海産物、煮込み料理など独特の食文化はいまや全国区。しかし、どの店も材料や味付けは微妙に異なる。沖縄の酒「泡盛」も種類は豊富。あまりの美味しさに「ちむどんどん」する、心躍る沖縄の味を求めて、こだわりの店を紹介する。(随時掲載)