那覇市出身で重量挙げの数々の名選手を育て上げた名将、金城政博さん(56)が北陸の地で指導に心血を注いでいる。豊見城高校では糸数陽一(日本代表、リオ・東京五輪4位)や知念光亮(2017年全日本選手権王者)らを育て上げた後、早期退職。紆余(うよ)曲折を経て、現在は富山県立上市(かみいち)高校の教諭をしながら、同県ウエイトリフティング協会の強化コーチとして競技力向上に尽力する。「重量挙げを通して人生が変わる体験をしてほしい」。その熱意は沖縄時代と全く変わっていなかった。(小笠原大介東京通信員)

 3月末に金沢市で行われた全国高校選抜大会。富山県滑川高校の選手が試技を成功させると、セコンドについた金城さんは笑顔で健闘をたたえ、「全国でも上位に絡む選手が出てきている」と手応えを口にした。

 糸満や沖縄工業、豊見城高校などでの指導を経て「大学でのウエート指導を」と決断し、2015年に高校教諭を早期退職。教え子の知念ら有力選手が在籍していた沖国大の監督に就任した。「沖縄から世界へ」を目標に手弁当で指導に当たった。

 しかし、当時同大には専用設備がなく、倉庫を仮練習場にするなど場所の確保に苦労した。...