沖縄県浦添市(松本哲治市長)はこのほど、浦添大公園南エントランスで、浦添グスクと琉球王国時代の陵墓「浦添ようどれ」の散策を仮想現実(VR)で体験できる取り組みを始めた。利用は無料。VRゴーグルを装着すると目の前に城郭が立体映像として現れ、約700年前の世界にタイムトリップしたようだ。(浦添西原担当・具志堅学)

浦添ようどれの暗しん御門(くらしんうじょう)。沖縄戦で崩落した天井部分が再現されている(浦添市提供)

VRで700年前の浦添グスクの姿を楽しんでほしいとアピールする市職員=22日、浦添大公園南エントランス

浦添ようどれの暗しん御門(くらしんうじょう)。沖縄戦で崩落した天井部分が再現されている(浦添市提供) VRで700年前の浦添グスクの姿を楽しんでほしいとアピールする市職員=22日、浦添大公園南エントランス

 市がネットで公開している歴史アニメ「琉球タイムライン」のヒロインとなって察度王の時代を旅する筋立て。滑らかな曲線の白い城郭が高精細の画像で描かれ、明との交易を始めたことや正殿には高麗系の瓦が使われていたことなどを紹介している。

 ようどれは、王墓への通路にある「暗(くら)しん御門(うじょう)」と呼ばれるトンネルの天井部分が沖縄戦で崩落した。VR映像では鮮やかに再現している。VR体験の所要時間は10分程度。市立図書前館長で琉球歴史研究家の上里隆史さんが監修、市文化財課が協力した。

 スマートフォンの無料アプリ「ストリートミュージアム」を使えばグスク内を散策しながらVR映像を楽しめる。市内の史跡や名所を巡るスタンプラリーも用意されている。

 市観光振興課は「VRという技術を通して、若い世代にも関心を持ってもらいたい。これを見た後で実際にグスクや市内を散策してくれたらうれしい」と呼びかけた。会場の南エントランスではVRゴーグル2台、タブレット端末2台を用意している。午前9時~午後5時。祝日以外の月曜日と年末年始は休館する。