[4・28「屈辱」いまも 対日講和条約発効70年](2) 基地公害

 ポンプでくんだ水に、どろりとした液体が混じっていた。ガソリンのような臭いが広がる。飲んでみると、苦い。

 米軍嘉手納基地の航空機の燃料が地下に流出し、井戸水に火を付けると燃えた「燃える井戸」。1967年、旧嘉手納村で発覚した。嘉手納町議の田崎博美さん(76)は、親戚の盛福さんが営む銭湯「大福湯」の井戸で見た水のことを覚えている。生きる上で不可欠な水が汚染され、まち中に衝撃が走った。

 盛福さんの銭湯は営業停止に追い込まれた。米軍は当初流出を認めず、窮状を村に繰り返し伝えても、村もまた、なすすべがなかった。汚染は最初に見つかった屋良地区だけで17の井戸に...