ひめゆり平和研究所が開催する「第4回“ひめゆり”を伝える映像コンテスト」の結果が発表され、映像を制作している「一眼制作シネマ」の「ひめゆりとの出会い」、会社員「TeamAY」さんの「未来へ繋がる食」がそれぞれ最高賞の「ひめゆり映像賞」に輝いた。ひめゆり学徒隊や沖縄戦を学び、伝える内容が評価された。(社会部・當銘悠)

「ひめゆりとの出会い」の一場面

「未来へ繋がる食」の一場面

表彰式に出席した(下段左から)斉藤千晃さん、平良良樹さん、TeamAYさん、翁長巳酉さんと関係者=30日、糸満市伊原・ひめゆり平和祈念資料館多目的ホール

「ひめゆりとの出会い」の一場面 「未来へ繋がる食」の一場面 表彰式に出席した(下段左から)斉藤千晃さん、平良良樹さん、TeamAYさん、翁長巳酉さんと関係者=30日、糸満市伊原・ひめゆり平和祈念資料館多目的ホール

 コンテストは映像制作を通じて平和を発信する機会をつくろうと、同研究所が2018年に始めた。今回は県内外から10作品の応募があった。30日、糸満市のひめゆり平和祈念資料館で表彰式が行われた。

 「ひめゆりとの出会い」は夫の実家に嫁いだ県外出身の女性が、毎日何げなく見ていた像をきっかけに、沖縄のことをもっと知ろうとするストーリー。「一眼制作シネマ」の平良良樹さん(31)は「自分たちが得意なもの(映像)で伝えられるものがあるのではと思った」と振り返り、主演を務めた斉藤千晃さん(31)=鹿児島県出身=は「ひめゆりの塔に来てもっと沖縄と戦争のことを知りたいと思った」と語った。

 「未来へ繋がる食」は、握り飯や「飯上げの道」など、ひめゆり関連の場所とそれにまつわる食べ物を通じて、食と未来への平和について考える内容。沖縄戦を体験した祖母と食卓を囲みながら、食べ物の話をしたというTeamAYさんは「身近なテーマで戦争を捉えたかった。食べられることや平和で暮らせることのありがたみは、過去の歴史を知らないと気付くことができない」と話した。

 特別賞は沖縄戦体験者の証言映像の編集などに関わる翁長巳酉さん(61)=那覇市=の「失われたクガニダマ」が選ばれた。

 映像作品は同資料館の公式ユーチューブチャンネルで視聴できる。