沖縄県は2日、新たに10歳未満から90代の770人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。先週月曜日より281人増え、月曜日としては今年1月10日の777人に次いで過去2番目に多い。玉城デニー知事は2日夕の記者会見で、県内空港で実施しているPCR検査などの検査枠を拡充したとし「来県前に検査できなかった人は、到着時にぜひ活用を」と呼びかけた。
那覇空港など4空港の検査枠をそれぞれ1日当たり100~200人引き上げ、全体では900人から1500人に増える。
直近1週間の10万人当たりの新規感染者数は1日時点で620・5人。全国平均の190・9人を大きく上回り、都道府県別1位が続いている。宮古島市は2日時点で1054・5人となり、過去4番目の多さだった。新規PCR検査の陽性率は16・8%と高い水準。
コロナ病床使用率は38・1%で、1週間前より約10ポイント低下した。高齢者の感染の減少傾向が要因とみられる。圏域別では沖縄本島が43・6%、宮古6・1%、八重山18・2%。米軍基地内の新規感染者数は48人。
玉城知事は会見で「大型連休の前半は好天で人出が増え、感染者が増える可能性がある。引き続き感染防止に取り組んで」と訴えた。(社会部・鈴木実)