米軍普天間飛行場で2021年度、同飛行場に所属しない外来機の離着陸回数(タッチ・アンド・ゴーや通過、旋回を含む)が前年度比33%増の3446回となり、沖縄防衛局が24時間態勢の目視調査を始めた17年度以降、最多だったことが3日、分かった。日米の騒音防止協定で米軍機の飛行が制限されている深夜早朝(午後10時~翌午前6時)の離着陸は前年度比23%増の438回で2年連続の増加だった。

普天間飛行場で離着陸訓練を繰り返す米軍P8対潜哨戒機=2021年6月3日、宜野湾市(田嶋正雄撮影)

普天間飛行場の離着陸回数

普天間飛行場で離着陸訓練を繰り返す米軍P8対潜哨戒機=2021年6月3日、宜野湾市(田嶋正雄撮影) 普天間飛行場の離着陸回数

 宜野湾市は外来機の飛来禁止を求めているが、防衛局は「米軍は任務遂行能力を維持し日米安全保障条約の目的を達成するために、外来機を飛来させることがある」との立場で、米側への申し入れは「戦闘機の飛来は可能な限り避けるように」との表現にとどまる。

 同市が順守を求める騒音防止協定は「夜間訓練飛行は必要最小限に制限される。部隊司令官は、できる限り早く夜間の飛行を終了させるよう最大限努力を払う」との規定のみで、運用は米軍任せとなっている。

 21年度に普天間飛行場で離着陸した外来機のうち、騒音の激しいジェット戦闘機は前年度比15%減の123回。内訳は、最新鋭ステルス戦闘機F35が89回で最も多く、FA18戦闘攻撃機20回、F15戦闘機14回が続いた。外来機のうち、市街地上空を旋回しタッチ・アンド・ゴーを繰り返すP8対潜哨戒機は同75%増の687回で過去最多だった。

 普天間の常駐機を含めた全機種の離着陸回数は12%減の1万6719回。常駐機の内訳は、最多がAH1攻撃ヘリ3505回(前年度比24%減)、低周波による健康被害が指摘されるMV22オスプレイ3257回(同23%減)、UH1多用途ヘリ3108回(同6%減)、CH53大型輸送ヘリ2894回(同23%減)だった。

(中部報道部・平島夏実)