沖縄県北谷町北前区自治会(徳田伝自治会長)は今年から自治会加入所帯の満75歳以上の人に花を贈る活動を始めた。「花をめで、人と人をつなぎ明るい地域をつくる」ことが狙い。約120所帯が対象。同事業には北前在で桑江中学校の1~3年生がボランティアで協力をしている。

徳田伝自治会長(右)と共にリヤカーで花鉢を配る北谷町立桑江中の生徒ら=4月30日、北谷町北前

 初回の4月30日に贈られた花は「アメリカンブルー」と「トレニア」。徳田会長、書記の仲松美奈子さんらが2月ごろから公民館で種から養生し育苗してきた。徳田会長は「中学生は部活の合間にローテーションでフリーマーケットや子ども会のエイサーなどで小学生の面倒をよく見てくれる。自治会活動の大きな推進力。大変ありがたい」と感謝する。

 この日の訪問先は20所帯。サッカー部の2年生の新谷シャーロンさん(13)、屋良海斗さん(13)、津嘉山然さん(13)に桑江中の地域学校協働推進員の稲福並子さんが加わった。

 花を贈る際はあえてリヤカーを使用している。「歩くことで地域を知り、行き交う人とあいさつを交わす。そこから交流のきっかけが芽生え地域のぬくもりが生まれる」と徳田会長は意義を強調する。稲福さんは「レトロな雰囲気で昭和の古き良き時代のぬくもりをほうふつさせ心地よい」と目を細めた。

 事前告知はなく、訪問先の伊波興信さん(88)は「何事か」と驚きながらもうれしい表情。次男の興善さん(54)が受け取り「気遣いがうれしいです。父も元気で長生きします」とお礼を述べた。

(翁長良勝通信員)