[胃心地いいね](675)KAKURIKI SAND 石垣市石垣527-14

看板メニューの石垣牛ローストビーフサンド

複数のサンドイッチやお弁当を買い求めるお客さん(手前)=4月30日、石垣市石垣の「KAKURIKI SAND」

看板メニューの石垣牛ローストビーフサンド 複数のサンドイッチやお弁当を買い求めるお客さん(手前)=4月30日、石垣市石垣の「KAKURIKI SAND」

 さまざまな具材を食パンにぎっしり挟み込んだサンドイッチが商品棚に整然と並ぶ。肉や野菜、卵、チーズ、果物など色も形も異なる具材が重なり合う断面は鮮やかで、魔法をかけられたかのように客の手が吸い寄せられる。

 店主の黒島啓さん(35)が3月にオープン。コロナ禍がきっかけだった。元々は別の場所に居酒屋「KAKURIKI」を開いていたが営業自粛に追い込まれ、やむにやまれずランチ営業を始めた。メニューにサンドイッチを載せたところ、ご縁が飛び込んだ。

 旧知のカメラマン、安井進之助さんとパン職人の町田雅さんが来店。2人は本島在住だが、本島と比べてパンを食べる機会が少ない離島の方々においしいパンを届けたいと「八重山食パン」を立ち上げ、出張販売に来ていた。

 すぐに「コラボ」へ意気投合。八重山食パンは冷凍保存してもおいしく食べられるよう、水分量を多くした。その分もちっとした食感が特徴で、さらに「石垣の塩」使用で付加価値も高い。このパンで商品を作り地域の売店にも卸したところ、好調な売れ行き。専門店の開業に至った。

 「メンチカツサンド」や「てりたまチーズ野菜サンド」「フルーツサンド」など12種をそろえる。1個当たり330~500円。売れ筋は熟成豚のカツサンドで、ボリューム満点の厚切りカツと山盛りキャベツが食欲をそそる。

 石垣牛ローストビーフサンドは看板メニューで石垣牛をぜいたくに使っているほか、レタスや玉ネギ、卵の各具材も石垣産だ。3月に航空会社と市が主催した空弁コンテストで堂々の1位に輝いた。

 100~150食を並べ、なくなり次第終了。午前11時の開店後、2時間弱で完売することも。黒島店主は「日に日に忙しくてありがたい。今後もお客さんが思わず手に取りたくなるような、鮮やかな断面のサンドイッチを作っていきたい」とはにかんだ。

(八重山支局・粟国祥輔)=金曜日掲載

 【お店データ】営業は持ち帰りのみで、午前11時から販売開始。サンドイッチのほか、「フタの閉まらない唐揚げ弁当」などの弁当商品もある。売り切れ次第閉店する。駐車場あり。日曜と月曜定休。電話080(6484)9406