沖縄県は12日、新たに10歳未満から90歳以上の2330人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週の木曜日から1003人増え、過去3番目に多い。大型連休後の感染拡大で医療逼迫(ひっぱく)が懸念されることから、13日に沖縄本島と宮古地域にコロナ感染拡大警報を出し、対策の徹底を呼びかける。期間は26日までの2週間。(社会部・鈴木実)
警報では、高齢者はできるだけ同居家族以外と会うのを避け、同居家族も多人数の会食などリスクの高い行動を控えるよう求める。
直近1週間の10万人当たりの新規感染者数は956・2人と急増し、初めて900人台となった。
新規感染者数の年代別内訳は、10歳未満が406人で最も多く、10代の402人が続く。70代以上も159人いた。
入院中は352人で、うち県基準の重症は7人。
コロナ病床使用率も55・6%に悪化した。宮古地域では66・7%で、まん延防止等重点措置を国に要請する目安の60%を超えた。
ただ、宮古地域は民間医療機関で新規クラスター(感染者集団)が発生したことによる一時的な影響の可能性があり、重点措置の要請は現時点で見送られている。このクラスターで確認された感染者は46人(職員13人、患者33人)。
米軍基地内の新規感染者数は110人だった。
医療用抗原検査キットで陽性になった人が電話やオンラインで医師の問診が受けられる「抗原定性検査・陽性者登録センター」も同日から再開した。