苦しい時も悲しい時も、人々は歌に支えられてきた。いつの世にも民謡が歌い継がれ、心に息づいている。それが沖縄の誇る文化だと唄者の大工哲弘さん(73)は言う▼大工さんが那覇市役所勤めだった頃、担当する清掃工場で大量に捨てられた楽譜を見た。本土復帰を求めて皆が声を合わせた「沖縄を返せ」。