初代ポーラベアー。パッケージに銀紙を使用していた。県民には「シロクマ」の愛称で定着している
2022年4月から新しくなったパッケージ。「バニラ」に加え、新たに「贅沢(ぜいたく)チョコレート」と「至福のチーズケーキ」を定番化した

■フォーモストブルーシール「ポーラベアー」

 フォーモストブルーシール(浦添市、山本隆二社長)が1962年から製造・販売するビスケットサンドアイスの「ポーラベアー」。かつてアイスを包んでいた銀紙は食べやすさを重視してなくし、パッケージも時代に合わせて変更を重ねてきた。復帰50年を迎えた今も「県民のアイス」として愛され続けており、2022年4月からは新たなフレーバーを定番化した。

 ポーラベアーが県内で製造・販売される前は主に米軍基地内で流通・消費されており、パッケージも英語表記だったという。

 県民向けの一般販売が始まった1962年当時は冷凍庫が普及しておらず、設備が整った精肉店でも販売していたという逸話も。

 「シロクマ」の愛称で県民に定着し、出荷量も伸びている。同社によると、2021年の県内のビスケットサンドアイス類では他社製品を抑え、売り上げ1位となっている。

 同社担当者は「復帰前から県民に日常的に消費されてきた商品。今後も時代に合わせ、フレーバーも広げていきたい」と話した。(政経部・知念豊)

 昔懐かしい味は、飽食となった現代でも多くの沖縄県民に選ばれ続けている。戦後、米軍によって持ち込まれた欧米文化の影響を受けて生まれたアイスや加工食品、和洋折衷のローカルフードなど独特の食文化が根付く沖縄。戦前から変わらぬ味を提供し続ける縁起物を含め、県民に長年愛されているロングセラー商品の誕生の背景や歴史を紹介する。