復帰を語る(下)「くすぬち平和文化館」創設・眞榮城玄徳さん(80)

 日本復帰50年を暮らしや文化の視点を通して見つめるインタビューの「下」は、沖縄市に夫婦で「くすぬち平和文化館」を創設した眞榮城玄徳さん(80)、服飾ブランドYOKANG(ヨーカン)デザイナーの山内カンナさん(48)、家族とジェンダーについて研究する立命館大大学院一貫制博士課程の平安名萌恵さん(27)に思いを聞いた。(聞き手=学芸部・嘉数よしの)

 日本復帰から2年後の1974年、夫婦で地域文庫「ミニミニ図書館」を沖縄市安慶田で始めました。妻の栄子は幼稚園教諭として勤める傍ら、絵本や紙芝居の読み聞かせに力を入れていたので、地域に開かれた子どもの居場所をつくりたいと考えました。

 絵本が欲しいという声が多くてね。82年、自宅の隣で絵本の専門店「アルム」を始めました。子どもたちのたまり場になり、子どもの本を研究する人たちや作家の集いも生まれました。さまざまな人との出会いが何よりうれしく、財産になりましたね。

 98年にはアルムを建て替え、多目的ホールを...