沖縄県北谷町北谷の国道58号南向けで、米軍関係者が絡む事故が多発している。8~15日までに少なくとも4件以上発生し、そのうち2件で2人が死亡した。現場付近が県道130号から来る車の合流地点であることと、緩やかな右カーブになっている点が重なり、事故を招いている可能性がある。

北谷町の交通事故の一例

8~15日の間に起きた米軍関係者による4件の事故現場

北谷町の交通事故の一例	8~15日の間に起きた米軍関係者による4件の事故現場

合流と緩いカーブ

 南部国道事務所によると、嘉手納方面から法定以上のスピードで南下してきた米軍関係者の車両による事故が続いている。

 こうした車両が左車線(第1通行帯)を走っている際、左側の県道130号から合流する車両を避けようと中央(第2通行帯)へ車線変更し、追い抜いた後に再び左車線に戻ろうとして、左側の歩道に乗り上げるケースが多いという。

 捜査関係者は「現場は緩やかな右カーブで、少し左に重力がかかる。このため、速度が出過ぎていると曲がりきれない特徴がある」と説明する。

 14日午前5時ごろに発生した海兵隊3等軍曹の男性が死亡した単独事故も、車が左側歩道の縁石に衝突した後に乗り上げ、鉄柵や支柱に衝突した。

■滑りやすい証言も

 付近の道が滑りやすいとの証言もある。県内に住む女性は本紙に「この道で時速30~40キロしか出ていなかったのにスリップし、2回転して歩道に乗り上げたことがある」と話した。

 実は北谷交差点付近は「県内ワースト5に入る事故多発地点」(南部国道事務所)。交差点のアスファルトは滑り止めで舗装されているが、少し南側の事故多発地点は滑り止めがないという。担当者は「本年度中に舗装することが決まっており、事故防止につなげたい」と話している。

 米軍関係者による事故多発も特徴だ。捜査関係者や同事務所は、米国の道路が右側通行で運転席も左側にあり、日本の道路に不慣れな事情も要因に考えられると分析する。

 国道事務所の担当者は「事故原因が明らかになれば、何らかの対策を講じる必要がある」と明かした。(社会部・比嘉太一、矢野悠希)

■15日未明にも衝突

 北谷町北谷の国道58号南向け車線で15日未明、飲酒運転する米軍関係者の車がタクシーと衝突する事故を起こしていたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。県警は運転していた米軍関係者を道交法違反(酒気帯び運転)と自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)の両容疑で、任意で調べを進めている。

 タクシー運転手の60代男性は首や肩の痛みを訴え搬送された。軽症という。