1992年発売の名曲「島唄」が大ヒットしたバンド「THE BOOM」のボーカルを務めた宮沢和史さん(56)が、沖縄の日本復帰50年に合わせ、沖縄と向き合ってきた30年間の思いをつづった本を出版した。「ヤマト(本土)の人に読んでもらい、沖縄の人の思いを少しでも知ってほしい」と願っている。

沖縄への思いをつづった著書を手にする宮沢和史さん=16日午後、那覇市

 タイトルは「沖縄のことを聞かせてください」。県出身の元プロボクサー具志堅用高さん(66)ら、沖縄にゆかりのある20~90代の10人との対談も収録した。

 宮沢さんは那覇市内の書店で16日に開いたイベントで、約120人を前に対談者とのエピソードを紹介。「島唄」の誕生について、沖縄戦体験者の話に衝撃を受け「僕なりに何かできないか、若い子たちに沖縄を知ってほしい」との思いが原点だと振り返った。

 かつて地元の山梨県から沖縄に米軍基地が移転したことにも触れ「僕は沖縄に借りがある。その借りを返さないといけない」と語った。節目を迎え「今の沖縄はどうあるべきか、どう取り戻すべきか、それを担うのは若い人たちだ」と発信。三線(さんしん)を弾きながら「島唄」を歌うと大きな拍手が起きた。