沖縄県伊是名村仲田区出身の仲田安雄さん(87)が4月22日、家族と共に里帰りした。思い出の場所を巡り、懐かしい古里で楽しいひとときを過ごした。

三線の音に合わせて踊る仲田安雄さん(右から2人目)=4月22日、伊是名区公民館

 沖縄本島内で長い間入院生活をしている安雄さんは最近、息子の英安さんら家族に伊是名島のことをよく話すようになっていた。

 そんな父を見て、生まれ島の地を踏ませ、思い出の風景を見せてあげたいと思った英安さんは伊是名区の末吉長吉さんに連絡した。

 末吉さんは安雄さんにぜひ島の祭りの音楽を聴かせたいと所属している伊是名三線教室のメンバーに相談したところ、快く引き受けてくれた。

 里帰り当日、安雄さん家族6人は島を回った後、三線教室のメンバーが待つ同区公民館に到着した。

 つえを突き、支えられながら車を降りた安雄さんは、三線が鳴り出すと、つえを妻に預け、家族に支えながら踊り始めた。その場は、笑顔と涙であふれた。

 英安さんは「父は毎朝起きたら、ここは伊是名島だと思い込んでいる。きょうは、父が島で思い出をたどることができて良かった。ありがとうございます」と感謝した。

(比嘉靖通信員)