光子(みつこ)さんはガーデンチェアにちょこんと座って、周防(すおう)の街を見つめる。  わたしはキッチンからテラスに戻った。テーブルに急須と湯呑(ゆの)み二つ、そして爪楊枝(つまようじ)を添えた梅干しの小皿を置いた。 「亡くなった祖母は、朝のお茶請けはいつもこれだったんです。