岸田文雄首相が、15日にあった沖縄の日本復帰式典で「目に見える基地負担軽減策」として沖縄市と北中城村にまたがる米軍キャンプ瑞慶覧ロウワー・プラザ住宅地区(約23ヘクタール)の共同使用を打ち出した。返還までの間、緑地公園として整備し、県民も利用できるようにすることで日米合意した。ただ、返還自体は最短期日の2024年度から遅れることが濃厚で、地権者には共同使用で逆に跡地利用に影響が出ないか、戸惑いの声も漏れる。(政経部・大城大輔、東京報道部・新垣卓也)

 同地区の返還は、1996年の日米特別委員会(SACO)最終報告で2007年度をめどとして合意。13年の嘉手納以南の米軍施設の統合計画では「24年度またはその後」と明示された。同地区にある102戸を、キャンプ瑞慶覧の別の地区に移設することが条件とされている。

 沖縄防衛局は、ロウワー・プラザ地区の既設住宅の解体工事について既に業者と契約しており、準備が整い次第、着手する。

 一方で、移設先の工事はまだ設計や土地の造成工事の段階だ。...