「でもさー」  わたしの話を教室のベランダで聞いたナンユウくんは、最後に言った。 「嘘(うそ)をつくのって、そんなに悪い?」  のんびりとした口調で訊(き)かれると、逆にこっちは「だって、嘘、だめじゃん」とムキになってしまった。