沖縄県豊見城市豊見城の漫湖水鳥・湿地センターは20日、漫湖エリアの干潟の生き物にバーチャル空間で触れることができる特設サイト「タッチ・デ・カンチ」を開設した。無料で利用できる。コロナ禍で来館者が激減したことから、同センターが家にいながら漫湖の自然を“感知”し、楽しめるよう国の補助金「文化芸術振興費」(2020年度)を使って制作した。(社会部・城間陽介)

バーチャル空間の生き物にカーソルを合わせるとガイド画面が立ちあがる(サイトから引用)

 特設サイトでは、湿地センター併設の遊歩道100メートル区間を360度、好きなアングルで歩を進めながら、画面上に現れる20種の生物を探し当てていくというもの。生物発見キーワードは「気配」と「感知」。観察ポイントにはカニやハゼ、水鳥、マングローブなどが隠れている。

 現れた生物にカーソルを合わせると解説画面につながり、その生態や特徴を知ることができる。生物を一つ発見するごとに画面上にリストアップされ、20種全て探し当てるまでゲーム感覚で遊べるのが魅力。中断しても続きから生物探しができる仕組みになっている。

 サイト制作は委託業者と分担し、動画編集や大枠のデザイン構成はセンター職員自ら手がけた。「子どもたちは生物の名前を覚えるだけで満足してしまう傾向にある」と話す池村浩明主査は、「生物の暮らしぶりまで掘り下げて興味を持ってほしい」と思いを込め、特設サイトでは生き物たちの生態も詳しく紹介。今後はバーチャル空間に配置する種の数を増やしていく。「タッチ・デ・カンチ」はQRコードから利用できる。