沖縄県の読谷村史編集室は、読谷のしまくとぅばを集めたデータベース「読谷村しまくとぅば単語帳」をウェブ上で公開している。村内で集めた約1万4500単語を採録しており、意味や用例も調べられる。村文化振興課の上原徹係長は「村のしまくとぅばが網羅されている。話せる人が少なくなっている中、こうした形で残していければ」と意義を話した。(中部報道部・仲村時宇ラ)

読谷村のしまくとぅばがウェブ上で検索できる「読谷村しまくとぅば単語帳」を公開した読谷村史編集室の職員たち=18日、読谷村

しまくとぅばを採録するため、改めて聞き直した、民話調査の資料の一部=18日、読谷村史編集室

読谷村のしまくとぅばがウェブ上で検索できる「読谷村しまくとぅば単語帳」を公開した読谷村史編集室の職員たち=18日、読谷村 しまくとぅばを採録するため、改めて聞き直した、民話調査の資料の一部=18日、読谷村史編集室

 登録している単語は、沖縄国際大学や村が実施した民話、言語の調査など7種類の調査資料から、5人の調査員が2018年ごろから約4年間かけて集めた。古くは1970年代から、新しいものでは2020年度の資料まである。

 1970年代の古い調査は、調査対象が主に明治生まれの村民。このため、現在は使われなくなった言葉や民俗のデータとして残せたという。

 言語だけでなく、民話の調査資料も使用することで、幅広い分野の語彙(ごい)が集まっているのも特徴だという。

 ウェブ上では五十音順検索ができるほか、方言や標準語の意味など、調べたい言葉で検索することも可能。しまくとぅばの意味のほか、単語・用例の約3千件の音声を収録しており、写真や単語に関係する民俗知識や言葉の使い方の補足を加えたメモなども紹介している。

 自身が沖縄国際大の学生時代に調査した民話の録音テープなどを聞き直し、しまくとぅばを集めた調査員の知花孝子さん(66)は「改めて聞き直すと、当時も聞き取れなかった言葉や、消えてしまった言葉も出てきて楽しかった」と振り返った。

 一方で、語彙の意味や解釈は調査員同士で意見が分かれることもあるといい、公開後も修正作業を続ける。「これで完成ではない。確認や修正、追加などはこれからも続け、しまくとぅばに興味のある人や研究者が見ても堪えられる内容にしていきたい」と話した。