沖縄市は、コザの戦後史や文化を検証する冊子「KOZA BUNKA BOX」の第18号を発刊した。米軍が知花弾薬庫(現嘉手納弾薬庫)に貯蔵していた毒ガス兵器を、2次にわたって国外に撤去した1971年の「レッドハット作戦」から昨年で50年を迎えたことに合わせ、「毒ガス移送」の特集を盛り込んだ。

「毒ガス移送」を特集したKOZA BUNKA BOX第18号=20日、沖縄市・市戦後文化資料展示館「ヒストリート」

 立命館大衣笠総合研究機構助教の成田千尋さんが寄稿した論文を掲載。米国が毒ガスを沖縄に配備した背景や、毒ガス貯蔵発覚に対する欧米や中国、韓国、北朝鮮といった近隣諸国の反応などがまとめられている。

 また、沖縄国際大准教授の野添文彬さんが執筆した「沖縄戦後史の中の毒ガス移送-屋良朝苗と日本政府の関係を中心に-」も収録した。

 毒ガス移送に関する特集は2回目。第8号では、移送経路の地域に住んでいた住民の証言などをまとめている。

 市史編集担当の新垣綾さんは「日本復帰を目前にした沖縄が、どのような状況で米軍基地を巡る問題に当たったかなどを考える機会にしてもらえれば」と呼びかけた。

 全78ページで700円。問い合わせや購入は市役所市史編集担当、電話098(929)4128。または市戦後文化資料展示館「ヒストリート」、電話098(929)2922。(中部報道部・屋宜菜々子)