沖縄県読谷村の楚辺自治会(上地徹会長)は22日、同公民館で「産業満産祝い」を開いた。コロナ禍の影響で3年ぶりの開催となったが、同自治会産業部メンバーによる伝統料理「チー汁」の販売は、公民館の放送を聞いて各家庭から鍋を持って買いに来た区民であっという間に完売した。

比嘉真栄さん(手前右)から伝統料理「チー汁」を教わる松田清光さん=22日、楚辺公民館

 チー汁は楚辺地域で昔からよく食べられており、豚の血に塩を混ぜ固めて冷蔵し、豚肉のみそ仕立てにしたもの。レシピもなく見聞で受け継がれてきたという。

 コロナ禍で地域行事もできなくなり、受け継ぐ機会がなくなっていくことを心配した上地会長(54)が元部員の比嘉真栄さん(80)ら2人を講師に招き、初めて作るという松田清光さん(70)ら60~70代のメンバーに伝統料理を伝授した。

 大きなシンメーナービで大量の汁を作った。60代メンバーからは「手軽においしい物が食べられる今、若い人たちは伝統料理に目を向けなくなった。自分たちより下の世代に伝えていくことができるか」との声や「作り方を教わるだけではなく、昔はこんなことがあったんだと、世代間で交流できるのが楽しい」との意見もあった。

 その他グラウンドゴルフ大会や、ひがけい子とシュビーズによる太鼓、仲宗根創民謡ショーなどもあり、多くの区民でにぎわった。(上地めぐみ通信員)